■パリからディズニーランド リゾート パリへ行くときの「メトロ」や郊外高速鉄道「RER」の治安について 2002年7月現在

【郊外高速鉄道RER A線とメトロの治安について】
パリ中心からディズニーランド リゾート パリ(以下DLRP)へは「RER A線」を利用します。この線は比較的治安が良い方で、東西どちらに行ってもそれほど危険は感じません。
DLRPからの帰りは、パーク閉園後すぐにRERに乗れば家族連れが多いので安心ですが、帰りのピーク時を過ぎてしまうと電車内は閑散としてきます。パークが23時閉園の時もすぐに電車に乗れば家族連れが多いので危険ではありませんが、パリ中心まで来てメトロに乗り換えたり、駅から外に出た後は安全とは限りませんので、早めに退園してパリへ戻る方が望ましいでしょう。
乗り換えに注意したいのは、CHATELET-LES HALLES(シャトレ - レ アール)などの大きな駅、GARE DE LYON(ガール
ド リヨン)などの国鉄駅は、人の往来が激しいので盗難などに注意してください。
20時にパークが閉園してすぐに電車に乗った場合、パリ市内に到着するのは21時くらいですが、その後メトロに乗り換えなどがあると、結局ホテル帰着が22時頃ということも少なくありません。大通りならまだしも、少し裏道に入ったりすると旅行者を狙ったひったくりなどがいますから十分に気をつけてください。
特に注意が必要なのは北方面へ行くRER B線です。この線は治安の悪い地域を通るので昼間でも少し怖いときがあります。パーク閉園後にRER A線からRER
B線へ乗り換えて空港へ行かれる方は慎重に行動してください。※DLRPから空港へ行かれる方はシャトルバスかTGV(新幹線)利用が望ましいでしょう。
【RER A線へ乗り換えの便利な駅】
メトロからRER A線に乗り換えるとき、乗り換えのしやすい駅と複雑でわかりにくい駅があります。いくつか例を挙げますので参考にされてください。
メトロからRER A線への、乗り換えの比較的便利な駅 |
NATION(ナシオン)駅とメトロ1号/2号/6号/9号
CHARLES DE GAULLE ETOIRE(シャルル ド ゴール エトワール)駅とメトロ1号/2号/6号
GARE DE LYON(ガール ド リヨン)駅のRER線同士とメトロ1号/14号 |
CHATELET-LES HALLES(シャトレ レ アール)駅とメトロ4号線のLES HALLES(レ
アール)駅間 |
CHATELET-LES HALLES(シャトレ レ アール)駅のRER線同士 |
メトロからRER A線への乗り換えの不便な駅 |
CHATELET-LES HALLES(シャトレ レ アール)駅とメトロCHATELET(シャトレ)駅の1号/7号/11号/14号 |
メトロのOPERA(オペラ)駅からRER A線のAUBER(オーベール)駅 |
メトロやRERから長距離線や新幹線の国鉄GARE DE LYON(ガール ド リヨン)駅への乗り換え |
【スーツケースなどについて】
パリ市内からDLRPへ移動するとき、反対にDLRPからパリ市内への移動のときに、スーツケースなどを持っていても、パリは旅行者が多いので過剰に心配する必要はありませんが、貴重品が入っているカバンには気をつけてください。特にメトロの車内や駅構内にはスリが沢山います。メトロ1号線には子供(10歳〜13歳くらい)の集団スリなども多いので、目つきの悪い子供の集団には出来るだけ近づかないようにしてください。
家族連れで子供が小さい場合は、なるべくタクシーを利用されることをお勧めします。小さい子供を連れてのスーツケースの移動で、メトロなどの乗り換えがある場合は親の負担が大きくなります。タクシー代は日本より安いので、貴重な時間と体力を維持するためにはタクシーは便利な移動手段です。ただし、タクシーのぼったくりもいるので気をつけてください。
スーツケースの移動は階段が多いメトロでの乗り換えにはかなりの負担があります。乗り換える駅によっては東京駅の京葉線のホームへ行くように、歩く距離が長い場合もありますので、出来るだけ乗り換えは少なく、そして大きな駅は避ける方が良いでしょう。場合によってはRER
A線の駅までタクシー利用の方がベターかもしれません。RER線はエスカレーターがついている駅が比較的多いので利用したほうが便利でしょう。DRLPのマルヌ
ラ ヴァレ駅にはエレベーターが設置されていますので便利です。
【車内でのグッズ販売や物乞い、詐欺などについて】
パリは列車の中で物品の販売や物乞いをする人が多く、おもちゃやミッキーのピンバッジなどを空いている座席やカバンの上などに置いていく場合があります。販売している人は何もしなければ怖くないので、物品を置かれてもそのままにしておけば大丈夫です。乗客に買う意思が無ければ順繰りに回ってきて物品を回収していきます。
新聞売りはジプシーが多く、これは合法的に販売している新聞ですが非常に高いものです。新聞を販売して売上金の中から賃金を得ている「生活援助新聞」ですから、特に買う必要はありません。
他に、明らかに物乞いだけをする人がいます。大きな声で自分の悲惨さを訴え続け、車内を回って小銭をねだっていきます。特に旅行者などにはしつこくねだる人がいますが、無視していればそのまま行ってしまいます。ホームで列車待ちをしているときにも物乞いをしてくる人がいます。
大きな駅では外国人をターゲットとした詐欺がいるので注意してください。切符を購入するときなどに親切そうに寄ってきて、手助けをする振りをして切符代金の何倍も払わされるなどの被害があります。券売機の使い方が分からなければ、時間が無くても窓口で買うことが一番の方法です。
【パリの鉄道ストライキについて】
パリはストが多いことで有名ですが、RER A線はアメリカ ディズニー社との契約により、ストが行われる事が少ないとされています。とは言え、行われることもありますので、スト情報は必ずホテルなどで確認してください。メトロや他のRER線は頻繁に行われますので、ストに当たってしまったときには諦めるしかありません。ストはなぜか木曜日に多いというのを覚えておくと良いでしょう。
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